桶川飛行学校平和祈念館 企画展

5月3日、桶川飛行学校平和祈念館で開催されている企画展を訪問しました。
桶川飛行学校平和祈念館は1973(昭和12年)年に熊谷陸軍飛行学校の分教場として開講し、1500人以上の少年飛行兵が訓練した施設で、終戦間際は「特攻」の訓練施設となった建物を復原した施設です。
開館5年、戦後80年を迎える今年は、様々な企画展示や講演会を予定しています。
現在、第2回企画展として2月15日~5月18日の間、「第二十三振武隊が遺したもの」と題した企画展示を開催しています。
第二十三振武隊は1945(昭和20)年に千葉県の下志津教導飛行師団において12名の隊員で編成された特別攻撃隊であり、隊長は、桶川分教場で教官を務めていた伍井芳夫さん(享年32歳)です。
今回は隊員であった清水保三さん(享年23歳)にスポットをあてた企画展で、清水保三さんが母や妹に遺した遺書や隊員たちの寄せ書き、写真などが展示されています。
母の体を心配し、妹の成長を祈りながら特攻隊として出撃した清水さんの気持ちを想うと、目頭が熱くなりました。
今後も平和祈念館を通じて平和の尊さを次世代へと伝えていきたいと思います。


