地方議会で13年間活動してきた小野克典と、日頃より親交を厚くしている県内の若手市長との対談の一部を抜粋し掲載します。それぞれに市長としての心構えや、苦労話などを語ってもらいました。

東松山市長● 森田 光一 氏

市政運営は、その内容が多岐にわたる上、市政は連綿と繋がっていることから、長年の慣習や決まりが自らの政策実現にマイナスに働くことも多いです。
また、議会との関係においては、議員一人ひとりの思いを実現することは難しいのですが、議員の意見提言は重く受け止めなければならなりません。そして市民の代表である議員の立場を尊重し丁寧な対応をしています。
市長には、私的時間は無いに等しいです。体力勝負であり、迅速に判断し決断する毎日でありますが、これほどやりがいのある仕事はないでしょう。『日々精進の毎日』

本庄市長● 吉田 信解 氏

財政事情をよくするためには削るところは削らなければならず、補助金なども大幅にカットしてきました。一方で医療費や福祉費の増大、公共施設の老朽化などに対応しなければなりません。それをしっかり説明し、決断してゆくことには苦労もあるがやりがいもあります。『入るをはかって出ずるを制す』で、稼げる地域づくりに取り組み、高崎市の国内ホームセンター業界最大手の本社を本庄市に誘致できました。
市長に必要なのは、健康、決断力です。市長は決断力がなければ務まりません。決断とは何かを捨てることなので、必ず批判や後悔が付きまといます。気にしていたら前には進むことはできません。さりとて無視してしまうと裸の王様になってしまいます。バランス感覚がとても大切です。


和光市長● 松本 武洋 氏

市長職は、未来思考の決断を重ねていくことが大事です。
我々には未来を創り、未来の市民を守る義務があります。時には苦しい決断もありますが、それは市長職には必ずついて回るものです。
もうひとつ大事なことは、どんどん市民のところに足を運ぶということです。市政の現場は会議室ではない、ということを日々思い、現地におもむく活動こそが原点です。


ふじみ野市長● 高畑 博 氏

市政改革がいかに進むかはトップの決断力とスピーディーな行政運営にかかっています。市民に信頼されるリーダーの条件は、市民目線を変えることなく、市民の声を聞き、常に市民の立場で考え、市民と対話し、市民に説明責任を果たすことが肝心です。時には辛いことを言わなければならない事もあり、苦しい決断をしなくてはならない時もあります。大胆な改革を断行するためには、信念を曲げないこと。事業の取捨選択・優先順位付け・スクラップアンドビルド等々。そしてトップの施策を形にするのは「人」つまり職員力の向上につきると思います。トップ自身がチャレンジ精神を発揮し、職員の意識改革、そして市役所の組織風土改革を推進することが、行政サービスの向上につながります。