3月27日(火) 1日目

埼玉県議会超党派有志議員団6名および名古屋市減税日本有志議員団3名は、添付の日程表どおり、3月27日(火)から29日(木)までの3日間、石垣・与那国島を視察した。
 
27日午前中に各自石垣島に向かい、午後より視察を開始した。この日は石垣市役所において、中山義隆市長、吉村乗勝企画部長、大得英信企画部企画政策課長より説明を受けた。
 
尖閣諸島の問題では、「尖閣列島の概要」および「写真でみる尖閣列島」の資料提示があり、内務大臣が古賀辰四郎に無償貸与の認可をしたことなど、尖閣が日本固有の領土であるという歴史的経緯についての説明を受けた。
 
さらに、石垣市議会では、平成22年12月18日の議会において、尖閣諸島がわが国領土に正式に編入された明治28年1月14日を記念とし、この日を「尖閣諸島開拓の日」と定める条例が可決され、毎年1月14日は市の主催で記念式典を開催するとともに、尖閣諸島における先人の暮らしなど開発の歴史と、今日尖閣諸島が我が国の領土として果たしている役割について啓発事業を行っており、石垣市の尖閣諸島問題に対する機運の高まりが感じられた。
 
また、平成22年9月7日に発生した中国漁船による領海侵犯事件以降、石垣市では尖閣諸島の実効支配を強化する必要性を痛感し、中山義隆市長が総務大臣に固定資産税課税のための実地調査を要請したが、政府は「前向きに検討する」と答えるのみで事実上の棚上げ状態におかれたため、石垣市議会は固定資産税の評価や生態系の調査の必要性から「尖閣諸島上陸視察決議」を全会一致で決議するとともに、尖閣諸島周辺海域の警備体制強化を進める環境整備の一環として「石垣港の整備を求める要請決議」を賛成多数で可決するに至った経緯があるが、未だに総務省からは、法的根拠がないという理由で、
実地調査実現に後ろ向きな回答しか得られず、市としては憤りを感じていることを察することができたし、沖縄県の態度も同様に弱腰であることが
わかった。
 
また、この日は3月定例会の本会議最終日で、「北朝鮮のミサイル発射実験とみられる衛星に備え地対空誘導弾パトリオット(PAC3)早急配備を求める要請決議」がまさに可決された日であったので、市、および市役所全体に広がる緊張感を感じることもできた。

次に、石垣市教育委員会を訪れ、玉津博克教育長にお話を伺った。
 
教育長は、まずご自分の経歴からお話をされ、沖縄、ひいては石垣の学力レベル向上、そして育鵬社の公民教科書を採択するに至った経緯をあつく、かつ事細かにご説明をされた。
 
いろいろと具体的なお話をされる中に感じられたことは、そもそも教育長の教科書採択における活動の根本にあるものは、教科書採択は、採択権者が自らの権限と責任において、適正かつ公正に行う必要がある。このことは、教科書に対する国民の信頼を確保するためにも、極めて重要なことである。このため、教科書発行者の適当な宣伝行為等の外部からの影響に採択結果が左右されることのないよう、採択における公正確保の徹底を図るための措置を講ずる必要がある。また、教職員の投票によって採択教科書が決定される等採択権者の責任が不明確になることのないよう、採択手続きの適正化を図ることも重要である。
という、文部科学省の「教科書採択の在り方について」の中に書かれている文言に則って活動をしているということだ。
 
日本全国で八重山採択地区の教科書採択問題が注目の的となる中、教育長の所へ10人程が押し寄せ、「育鵬社の教科書を使うな!!」と罵声を浴びせられたときにもひるまず信念を貫き通した教育長に対し、感銘を受けたと同時に、改めて教科書採択問題の根深さを感じた。
3月28日(火) 2日目

この日は、糸数健一与那国町議会議員(与那国防衛協会副会長)のご案内のもと、1日かけて日本最西端である与那国島を視察させていただいた。
 
宇良部岳、久部良岳の山の山系が島の中央部を走り、変化に富んだ地形によって多様な自然環境が形成されていた。離島振興策として、蝶、馬、草を大きな3つのシンボルに掲げており、多くの観光ポイントでモスラ像が立ち、牧場では数多くの与那国馬が何匹も放牧されていた。
 
また、「長命草」という長寿に良いという草が生い茂り、この草を加工し、資生堂よりジュースやその他化粧品として販売されていることも伺うことができた。加工工程も見させていただいた。

さらには、島として自衛隊誘致に前向きに取り組んでおり、実現の方向へ向かっていることも確認ができた。
 
自衛隊誘致の予定用地を見学させていただき、用地買収や調査の進捗状況を伺った。

また、国防上の課題として、日本最西端であるにもかかわらず、沖縄地区税関与那国所海上保安庁出張所には1人しか職員がいないなど、様々な所で、いかに日本政府の国防意識が低いか、という認識ができた。

さらには、風力発電施設に故障がみられたり、太陽光発電の実験施設が使われもせず古びているなど、エネルギー問題の課題も垣間見ることができ、とても充実した1日であった。
3月29日(水) 3日目

この日は視察最終日で、午前中与那国町役場を訪れ、、崎原用能与那国町教育委員会教育長および譜久嶺弘幸総務財政課長にお話を伺った。

教育長は、育鵬社の公民教科書採択に大きな功績を残した方で、やはりその人格はすばらしいものがあった。
 
育鵬社以外の教科書は、教育基本法改訂に則ったものではなく、他の各国が自分たちの伝統を守っている中で、このままいくと日本人のアイデンティティが失われかねないと訴えておられた。
 
また学校教育の現場に大きな危機感をもっておられ、わびることをせず反対ばかりする教員が多いなど、教員の資質の低下や、権利ばかり教えている教育に対する憤りを述べると同時に、沖縄独特の教育問題の難しさの例として、 祖国に復帰した途端に、「君が代、日の丸はダメ!」といった風潮になったことなどを挙げられた。
 
以上のような状況下で、沖縄の教育を根本から変えねばならない!!といった意識が芽生えたという。
 
そのような中で、教科書採択は地方の教育委員会の特権であるが、その教育委員会が先生のいいなりになっている問題点も語られ、自分がしっかりやらなければならないという意識が感じられた。
 
そんな素晴らしい教育長が最後に、与那国島の子供たちに対する思いとして、「与那国から世界に羽ばたいてほしい!」と語られたことは、非常に印象に残ったと同時に、大きな感銘を受けた。